おぼつかない
形容词/イ形容词
うまく運ぶかどうか疑わしい。
没把握。
覚束無い手つきで果物の皮をむく。
手笨很悬乎地剥果皮。
成功は覚束無い。
成功没把握。
覚束無い返事をする。
没把握地回答。
覚束無い足どりで歩いて行く。
趔趔趄趄地走去。
たよりない。心もとない。
靠不住。
彼の保証では覚束無い。
他作保靠不住。
明日の天気は覚束無い。
明天的天气靠不住。
( 形 ) [文] ク おぼつかな・し一① 確かでなくはっきりしない。ぼんやりしている。 「私の-・い記憶で言うと」 ② うまく行く見込みがない。疑わしい。だめだろう。 「成功はとても-・い」 「明日の天気はどうも-・い」 ③ しっかりしていない。心もとない。頼りない。 「 - ・い足取りの老人」 「私の-・いフランス語でもなんとか用が足りた」 二① ぼうっとして、はっきりしない。 「今夜こよいの-・きにほととぎす鳴くなる声の音のはるけさ/万葉集1952」② 気がかりだ。心配だ。 「 - ・きもの…いま出で来たる者の心も知らぬに/枕草子 70」③ 心細い。ものさびしい。 「山中に-・くも呼子鳥かな/古今 春上」④ 長らく対面しない。無沙汰している。 「かのわたりにはいと-・くて秋暮れはてぬ/源氏 末摘花」⑤ 待ち遠しい。早く会いたい。 「一夜のほど、あしたのあひだも、恋しく-・く/源氏 若菜上」⑥ 不審だ。いぶかしい。 「いづくよりの月かげぞや、出で所-・し/平家 1」 〔古くは「おほつかなし」と清音。「ない」は接尾語。「おほ」は、はっきりしていないさまを表し、二①が原義。「覚束無い」は当て字〕[派生] -が・る ( 動ラ五[四] ) -げ ( 形動 ) -さ ( 名 )